daysofteaandmusicの日記

イギリス博士留学体験記(人文系・音楽学)

学内の奨学金があるのはいことだけど、めっちゃめんどくさかったという話

ある海外の学会に出るために申し込んでいた学科の奨学金に通った。

(学会の査読結果が出てないので実現するかはまだ分からない)

 

金額としては航空券の片道すら賄えない程度であるが有り難い。

 

しかし、この奨学金の申し込み、結構面倒だった。

 

まず、奨学金の詳細ページにアクセスできずに、大学の技術担当に連絡して調整してもらう必要があった。(この大学では珍しいことではない。残念ながら)

さらに予算を計算する必要があったが、海外に行く場合、旅費は指定の代理店を通さなければならない。そして、この指定の代理店がどこなのか、大学のウェブサイトでは探した限り見つからず、またまた奨学金の担当者に直接聞かなければならなかった。

そしてその代理店もskyscannerなどのようにすぐに検索できるわけでもなく、会員登録をする必要がある。

 

…と、終わってみれば大したことないが、なかなかの煩雑さで途中で投げ出したくなった。

 

 

申請書はまあ普通の感じだったが(プロジェクトの内容、目的、予算など)、ユニークだと思ったのは「このプロジェクトが本学科の存在感をアピールするためにどう貢献しますか?」というもの。

 

おそらくこれに備えて、ウェブサイトには学科のポリシーをまとめたドキュメントもあったので、それを踏まえて、自分の研究がこの学科の伝統の一部であることや学会への参加が国際的ネットワークを広げるために役に立つみたいなことを書いた。

 

自身の研究が所属機関にどう役に立つかという意識は日本の大学(少なくとも出身大学)では希薄のように思えるが、(たとえ建前だとしても)それを支援するための奨学金があるというのはいいことだと思った。