daysofteaandmusicの日記

イギリス博士留学体験記(人文系・音楽学)

英語発音勉強法 おすすめの本・アプリ

約2週間ぶりの更新です。今回は、英語の発音改善のために使ってる本2冊とアプリ1つを紹介します。

発音の勉強方法を調べると、大体の記事はシャドーイングを勧めていると思います。多分耳が良い人にはそれだけでいいんだと思います(聞くだけでカラオケでうまく歌えるように)。ただ自分は耳があまり良くないため(カラオケも苦手)、まず理屈で正しい音を知って、やっとスタート地点に立てた感じです。

出会った順に…


1. 英語喉(上川一秋、ジーナ・ジョージ)

英語発音での喉の使い方に着目する本。かなり実践的な内容で、口の力を抜くことで舌や唇をうまく使う方法を学べました。特にVやZの音に苦手意識がある場合有効かと思います。

ただ、音声学的に誤りがあるという指摘もあり、実際、ここに載っている説明ではうまくいかない音もあります。


2. ELSA Speak

アプリ(有料)。発音の音を録音して、間違いを指摘してくれます。なかなか判定がシビアで、今まで簡単だと思ってた音も実は難しいと気づきました(例えばLなど)。

また、間違っているとき、どの音になっているかも指摘してくれるのが助かります。YouTubeの解説系動画と組み合わせて使ってました。


3. 脱・日本語なまり(神山孝夫)

タイトルは少し扇動的ですが、中身はちゃんとしてます。音声学の蓄積に基づいて、ある音がその音になるための条件を理論的、体系的に学べて良いです。

前半には日本語の発音に関するセクションがあるのですが、まずここからして新たな発見にあふれています。例えば、同じ「ん」でも、私達は色んな種類の発音を無意識に使い分けているそうです。無意識に行っているから「なまり」なわけですが、こうした癖によって、カタカナ的英語発音の理解が如何に間違った発音に繋がっているか気付かされます。

また、英語の発音に関する部分でも、辞書上の発音記号では知りえない内容が説明されています。(例えば、"good morning"の真ん中のdは[b]の音になるなど、ほとんどの人は知らないかと)




あとは練習あるのみ…(それが一番大変)

指導教官面談

少し前に最初の指導教官面談がありました。

この先生には修士でも修論の主査を担当してもらっていたのですが、その時はコロナがあり、修論執筆を行う春学期は日本に帰ってきていたこともあったのでメールでのやり取りが中心でした。なので対面で研究についてがっつり話し合う面接はこれが最初です。
ちなみに現在のロンドンではコロナへの対応は先生と学校によって様々で、対面を行う場合もあればオンラインの場合もあります。

おそらく学校での決まりかと思うのですが、面談に先立って研究についてのアイディアをメールで送るように言われました。
もちろん研究計画は入試の時点で送っているのですが、半年もあれば大きく変わります。入試で求められる研究計画は日本の大学院(というか私が通っていた大学院)よりも字数があり、その点で、入学前に研究内容を詰める必要があるように思われるのですが、実際には、変更が生じることに関しては結構柔軟なようです。
なのでそれまで漠然と考えていたことを、関連文献とともに1000ワードくらいの箇条書きで面談前日に送りました。

面談はそのメモに基づいて行われたのですが、まず、言及したトピックが広すぎるので対象を絞る必要があることがまず指摘されました。これについては事前調査がゆるすぎたと反省しました。またその場で説明しようにも私の英語力ではめちゃくちゃな説明しかできないので(これは別の課題)、メモの時点でかなり詳細に書いておくべきとも思いました。
加えて、フィールドワークを行うかいなかについても話し合われたのですが、これについては人脈を構築するのに時間がかかるため後回しにすることになり、まず理論から詰めようという結論になりました。

そして最後に次回の面談の予定を立て、それまでにトピックの1つについて、3000ワード程度のliterature reviewを書くことを約束して面談を終えました。
イギリスの博士課程(フルタイム)では基本3年しか在籍できません(writing upと呼ばれる校正期間を除く。また、6年のパートタイムもありますが留学生は多分不可)。なのでオリエンテーションでも口酸っぱく期間内に論文執筆を終えることを目指すように指導されましたが、今回のようにアウトプットを定期的に求められる点はイギリスらしいのかもしれません。自分でどんどん執筆できる人はいいですが、締切がないと書けない自分のような人間には向いてると思いました。

この学校では面談終了後にはそのレポート(指導内容や議題、次の面接日、その時までの課題などの説明)を提出することになっています。このように指導状況を第三者が管理するような体制は日本でも導入されたらいいなあと思いました(私の場合は、幸い現在も過去の指導教官も指導に前向きだったので良かったのですが、そうでないケースも多々耳にするので)。

当面は文献調査になるので気楽ですが、徐々にフィールドワークの準備等もしないといけないので忙しくなりそうです。