daysofteaandmusicの日記

イギリス博士留学体験記(人文系・音楽学)

指導教官面談

少し前に最初の指導教官面談がありました。

この先生には修士でも修論の主査を担当してもらっていたのですが、その時はコロナがあり、修論執筆を行う春学期は日本に帰ってきていたこともあったのでメールでのやり取りが中心でした。なので対面で研究についてがっつり話し合う面接はこれが最初です。
ちなみに現在のロンドンではコロナへの対応は先生と学校によって様々で、対面を行う場合もあればオンラインの場合もあります。

おそらく学校での決まりかと思うのですが、面談に先立って研究についてのアイディアをメールで送るように言われました。
もちろん研究計画は入試の時点で送っているのですが、半年もあれば大きく変わります。入試で求められる研究計画は日本の大学院(というか私が通っていた大学院)よりも字数があり、その点で、入学前に研究内容を詰める必要があるように思われるのですが、実際には、変更が生じることに関しては結構柔軟なようです。
なのでそれまで漠然と考えていたことを、関連文献とともに1000ワードくらいの箇条書きで面談前日に送りました。

面談はそのメモに基づいて行われたのですが、まず、言及したトピックが広すぎるので対象を絞る必要があることがまず指摘されました。これについては事前調査がゆるすぎたと反省しました。またその場で説明しようにも私の英語力ではめちゃくちゃな説明しかできないので(これは別の課題)、メモの時点でかなり詳細に書いておくべきとも思いました。
加えて、フィールドワークを行うかいなかについても話し合われたのですが、これについては人脈を構築するのに時間がかかるため後回しにすることになり、まず理論から詰めようという結論になりました。

そして最後に次回の面談の予定を立て、それまでにトピックの1つについて、3000ワード程度のliterature reviewを書くことを約束して面談を終えました。
イギリスの博士課程(フルタイム)では基本3年しか在籍できません(writing upと呼ばれる校正期間を除く。また、6年のパートタイムもありますが留学生は多分不可)。なのでオリエンテーションでも口酸っぱく期間内に論文執筆を終えることを目指すように指導されましたが、今回のようにアウトプットを定期的に求められる点はイギリスらしいのかもしれません。自分でどんどん執筆できる人はいいですが、締切がないと書けない自分のような人間には向いてると思いました。

この学校では面談終了後にはそのレポート(指導内容や議題、次の面接日、その時までの課題などの説明)を提出することになっています。このように指導状況を第三者が管理するような体制は日本でも導入されたらいいなあと思いました(私の場合は、幸い現在も過去の指導教官も指導に前向きだったので良かったのですが、そうでないケースも多々耳にするので)。

当面は文献調査になるので気楽ですが、徐々にフィールドワークの準備等もしないといけないので忙しくなりそうです。